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7月, 2014の投稿を表示しています

ちょっぴり社説

  宿題がない週末は最高に幸せである。 義務感のない一日は心身ともに自由なのだ。 それが土曜日曜と二日間も続く。 もっともこの「ちょっぴり社説」は宿題と言えば宿題なのだが、 たいてい日曜日の昼食直前に「書かなくちゃ」と思い出す。 したがって二日間のうち一日半は幸せでいられる。 たった四百字程度の文章を書くのに一時間、 遅いときは三時間かかるときもある。 文章力がないのに 13 年続いている。 せっかくの週末をなぜつぶすのかとも思うが、 月曜日発信の「週間フジ」に週末の出来事を 間に合わせたいと思うから週末まで書かないのである。 今週末は日曜日の午後にボランティアに行った。 患者さんにコーヒーをあげたり話相手になりながら 「いつもの自分よりいい人をやっている」 と言う思いが湧いたが 「いい人である時間を持つことで自分を癒しているのだ」 と思い直すと気が楽になった。 このちょっぴり社説も同じようなもので、 文才もないのに恥もなく書き続けているのは、 何かを伝えようではなく自分をさらけてどう表現するか 結局は自分のために書いているのだと思っている。

長生きペット

ペキニーズやパグなどの鼻ぺチャ犬は暑さに弱い。 鼻腔が短いので空気の調整が出来なくて熱気が 直接体内に入り肺を痛めるのだそうだ。 従ってわが家のペキニーズ大輔は定位置のリビングに 冷房を入れて貰い夏を過ごしている。 家内の倹約令は大輔の生活圏に対しては 経済特区となっているのだ。 彼女の友人 2 人も以前パグを飼っていたが 4,5年の寿命しかなかった。 「外で飼っておいて『あれ、ハアハア言ってる』と 気づいていながらなんにもしてやらないんだもん。 可哀想に。 うちの かしき ( 初代の飼犬、パグ ) は 17 年生きたでしょ」 確かに かしき は犬にしては 17 才の大往生で、 今は裏庭の端に小さな骨壷のまま埋められ、 その上に石のお地蔵さんを置いている。 彼女が実家においてきた三毛猫は 23 年生きたらしい。 「 ミー は廃油の中に落ちて、母が拭いてやったけど 元気がなくなって結局死んだって聞いている。 だけどわたしが面倒をみていたら 絶対長生きしていたはずよ」 この話しが出ると毎回残念そうに言う。 大丈夫だよ、 まだまだたくさん長生きさせる生物がいるでしょ。・・・ あなたの目の前に。

知覧特攻隊基地

一風変わった個性の持ち主が集まった 税理士の会があって先週末、熊本、宮崎、鹿児島から 10人集合して指宿の休暇村で年一度の総会を開いた。 ただ今回、私にとってのメインは 前日の知覧特攻平和会館訪問であり、 鹿屋資料館とともに一度は行ってみたいと思っていた。 知覧は陸軍の特攻基地で薩摩半島の中央高台にあり、 鹿屋は鹿児島湾の反対側、大隅半島の西部にある 海軍の特攻基地であった。 知覧から飛び立った特攻隊は 402 名、 17 才から 20 代半ばの青少年達であった。 特攻隊の発案者とされる海軍の大西瀧二郎中将は 昭和 20 年初頭の戦況を見て、 もはや米国に戦力的には 太刀打ちできず このまま無駄に命を落としていくならば 必殺の体当たりで 成果を出させてやろうという 考えであったという。 2千万人の特攻がなされれば必ず日本は 勝つと言う信念で終戦に反対したが、 入れられず終戦の翌日割腹自殺する。 遺書に、 死を以て部下の英霊とその遺族に謝罪し、 また軽挙妄動をつつしみ日本の復興、 発展に尽くすよう諭した内容であったとされる。 当時の自分の命を捨てよと発する者と それに応じる者の思想の凄みに怖さを感じる。

集団的自衛権

  先日、自衛隊の OB から電話を貰った。 香川県在住の男で秋の長崎国体に柔剣道の 役員として 参加するから、その足でお前に会いに 行きたいとのことであった。 何人かの同期の近況を聞いた後 「集団的自衛権を持つことになるが 当の自衛隊は大丈夫なのか」と聞いてみた。 すると「今までと特に変わることはない。 隣が撃たれるのを黙っている方がおかしい」と 何のためらいもなく言った。 「そうか」と言って話は別の方に流れたが、 実はイラク派遣で帰国後自殺した隊員が 28 名いる。 (NHK クローズアップ現代 4/16 放送 ) また負傷した隊員が 21 名でそのうちの一人は 別の番組(テレビ東京 ニュースアンサー)で 「後遺症により日常生活が出来なくなり自衛隊を退職した。 この記憶を消してしまいたい。集団的自衛権は大反対だ。 自分のような人間を増やしたくない」とインタビューに答えている。 またイラク派遣中の 2005 年の防大生卒業者のうち 38.4 %が 退官している 。 防大生は卒業後、将来の高級指揮官としての任務が 与えられるエリートである。 私達一般大学出身の指揮官はせいぜい二佐 ( 中佐 ) どまりが 普通であるがその高級指揮官予定者が 4 割も退職するならば、今後、戦場への派兵もありうる 集団的自衛権確立のもと現場の下士官や兵を対象とする 自衛官募集に応募する人間がはたして何人いるだろうか。 若い人達の親が 「入隊するのかい。お国のために行っておいで」 と簡単に言えるだろうか。 それでも入隊するとすれば、命と引き換えの給与は いくらなのだろうか。 それとも安倍総理は徴兵制に戻すことを 視野に入れての集団的自衛権なのだろうか。