ボランティア

週末、久しぶりにホスピスのボランティアに行った。

上熊本の病院で日曜日の担当として2時から4時まで茶菓のサービスをする。

この日は七夕で外出が多かったのかサービスの注文が少なかった。

80歳くらいの女性患者さんの部屋にコーヒーを運んだとき、

丁度、担当医の方から目薬を差して貰っておられた。

曲がった背中をちょっと揺らして

「ありがとうございます」

と言われ担当医の方も

「こちらこそ」

と答えておられた。

何気ない会話だが山本有三の「路傍の石」を連想した。

80歳の病んで髪の手入れもままならぬ老婦人だが

「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない人生を」

しっかり送っておられる気がした。

「コーヒーどこに置きましょうか」

と尋ねたら

「ここにお願いします」

といって小さな台に乗っている薬の袋やコップをどけて隙間を作ってくれた。






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