タヌ子 ゆずなう





最近、タヌ子が変、と、まわりがいう。




ニャアニャアなくようになったというのだ。




そう変わった印象はないと思うのだが、




ゆずを可愛がりすぎるのではないかというのだ。




「ゆずは他にちゃんとした本来の家があるのに、




タヌ子が失望して出て行ったら帰る家はないとだけんね」




という意見も出てきた。




しかし朝、出社したとき、




タヌ子が一番に駆け寄ってきてスリスリする。




ゆずは遠くから大声でニャオニャオ叫んで、




お地蔵さんの前に走っていく。




事務所から離れたここでエサをやるのだ。




ただタヌ子が一番で事務所の中で彼女にエサをやり、




それからお地蔵さんのところへ




エサと目薬とチャオチュールとブラシを持って行く。




ゆずは自分の歩調にあわせて




ニャニャニャと鳴いて先を行く。




目薬は左目から目やにがいつも出ていて痛々しいのだ。




治ったと思ったらまた悪くなっている。




チャオチュールを少しだけあげて




顔を上向きにしペロペロしているうちに




上手に少量の目薬を落とす。




それが済んでエサを食べだしたら身体をブラッシングする。




ゆずがスリスリするとズボンが真っ白になるのだ。




夏毛に変わろうとしているのだろう。




すぐ見事な毛玉ができる。




正直なところゆずがかわいい。




タヌ子が一番だけど、ゆずも可愛い。




かわいくないのにかわいいのだ。




なんとかなかよく暮らしてくれればいいのだが。









追い出したくない。







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