井上尚弥 ノニト・ドネア戦






 動画を何回見たろうか。




6月7日の世界バンタム級3団体統一戦 




井上尚哉対ノニト・ドネア戦。




ボクシングの歴史に残る最高の感動の一戦だった。




勝者の井上尚哉も敗者のノニト・ドネアも




二度目の対戦に決着をつける決死の戦いを




たった6分間で締めくくった。




1R終了間際、




井上の右フックがドネアの左こめかみにヒットして




最初のダウン。









このときドネアは




なぜレフリーがカウントをとっているのか分からなかった。




意識が飛んで自分がダウンしたことを




理解できなかったのだ。




セコンドの妻から「グラブを構えて」と叫ぶのを聞いて




慌ててテンカウントを免れた。




2Rが始まって最早レジェンドドネアの姿はなかった。




防戦一方、1分24秒でレフリーが止めた。




と同時にセコンドの尚哉の父、




真吾トレーナーがコーナーに戻ろうとするドネアに




すばやく寄り添う姿が映った。




息子の勝利を祝う前にドネアの状態を気遣ったのだ。




そして井上尚哉がドネアのコーナーに寄ってきたとき、




ドネアが日本語で




「ありがとう、コングラッチュレイション、




ありがとうございました」と言ったのがはっきり聞こえた。









感動した。




真剣勝負であるが故の勝負を超えた戦うものの心の交流が




あるのが感じられた。




家内に話したって




「ふん、殴り合いがおもしろいの?」




と返ってくるだけなのでひとりで感動している。






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