ジャネの法則
総務の女性の日報に
「ちょっぴり社説の原稿をお願いします」と
メモってあるのを見ると、
もう1週間たったのかとギクッとする。
時間がたつのが早く、
やるべき事がやれていないと感じるのと、
ちょっぴり社説をやっと書いたかと思っていたら、
また書くのかという二つのショックが重なるのである。
年をとると時間が早く過ぎるように感じる理由に
ジャネの法則というものがあるようだ。
19世紀、フランスの哲学者ポール・ジャネは
「10歳の子供の1年は今までの人生の10分の1と感じる。
60歳になれば、その人の1年は60分の1となり、
10分の1に比べれば6倍の速さに感じる」と発表した。
絶対的な時間と主観的な時間は違うと言う理論である。
「命短し、恋せよ乙女」このゴンドラの歌で思い出すのは
黒沢明監督の映画「生きる」である。
定年前の凡庸な役場の課長が突然、
公園を作ることに生きがいを感じ、
ついに完成した公園のブランコにのって
このゴンドラの歌を歌いながら絶命する、
こんな映画である。
なぜ生きるのか、なぜ生かされているのか。
「ジャーネ!」とにっこり笑って死んでいく法則かも。
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