貧困大国アメリカ
ルポ貧困大国アメリカ(堤未果著)を読んだ。
4年前の本だがかなりのショックを受けた。
米国の中流家庭が大企業利益重視の新自由主義の登場によって急激に没落していったこと。
貧困家庭への給食プログラムが民営化されマクドナルド等のジャンクフードになったため
肥満者が増え医療費急騰のためさらに貧困が進んでいったこと。
公的医療縮小のため患者の負担が高額になったこと(1回の出産で150万かかる)。
教育にも競争原理が導入され成績の悪い教師は辞めさせられ、
補助金と引き替えに生徒の個人情報を軍に提供させられる。
軍はそれを基に入隊勧誘し、貧困家庭の学生は医療保険を目的に入隊する。
民間戦争請負会社が増え、戦争が民営化されていること。
そしてこんな状況を今度は日本に対してTPPということで市場開放を迫っていること。
考えさせられるなあ。
「グローバル化」というけど結局、国の利益より大企業の利益を優先させるってことなんだ。
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