海外出兵
先週、熊日新聞の「くまにち論壇」に県立大理事長の
五百旗頭真(元防衛大学校長・いおきべまこと)先生が
海外出兵について書いておられた。
島国日本が海外へ出兵する時、現地事情への不案内から
繰り返し失敗を招いてきたというものである。
天智天皇時代の白村江の戦い
(現地の気候状況を無視し2日で二万七千人が全滅)
秀吉の朝鮮出兵(武力のみに頼り現地の支持、補給を無視)
朝鮮支配・日中戦争(西洋支配からの脱却を唱えながら
実質は日本支配を目的とし現地の反感を買う)
しかし、すべて反感を買ったというわけではなく19世紀末の
義和団の乱における北京での分割統治では
日本区域(指揮官・柴五郎中佐)は西洋各国区域より
収賄も暴行もなく、公平、安全であるとして中国商人が
集まったとされている。
またインドネシア統治の司令官であった
今村均中将(日本の国家思想であった「八紘一宇」が
本来、同一家族同胞主義であるのに、
まったく逆の侵略主義になっていると批判した軍人)は
陸軍本部から生ぬるいと圧力をかけらても
終戦までインドネシアの自立を支援した。
このコラムでは集団的自衛権が発動されたときの
自衛隊については言及されていないが、
国際的な共感は勿論のこと
「国際紛争を武力では解決しない」との
憲法をめぐる国民の共感を得ないと海外出兵は
むずかしいし日本を不幸にする。
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