フジオ・ナウ
ぶち猫フジオはすこぶる元気である。
すでに所内での宿泊はなく外の4つある倉庫の
左から2番目の倉庫の下で夜を過ごしている。
宿泊用のケージは倉庫の中に仕舞われたままになっている。
雨が降ると応接室裏のツツジの中に作った
「ねぐら」に寝ている。
段ボールをツツジの空洞にあわせて四角い筒にし、
ゴミ用ビニール袋を三重にしてツツジの中に設置してある。
冬用のふかふかマットから夏用のひんやりマットに
替えて本棚の鉄製棚板をツツジの上に斜めにかけ、
雨が入り込まないようにしてある。
苦心作の「ねぐら」なのである。
雨の日の朝、「ねぐら」の近くに車を止めてフジオの様子を
見ると、すぐ気づいて鉄板の中から顔を出す。
ちゃんと分かっているのだ。
雨の日はやはり倉庫の下のじめじめした土より
機密性が高く柔らかいマットの「ねぐら」が良いのだ。
ただ機密性が高いので晴れた日は風が通らず
暑苦しいのだろう、倉庫の下から出てくる。
そんな時はシッポに枯れ葉を付けてくる。
これを猫用ブラシですいてやるのだが朝は時間が
勿体ないのでフジオがエサを食べている時
しっぽをつかんでブラッシングする。
「食事中なのに・・・」
とフジオが言ってもおかまいなしにやっている。
朝は忙しいのだ。
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