チッチ その後




2日程姿を見せなかったチッチが、



朝夕、定時にきっちり現れるようになった。



朝、車から降り、



玄関に挟んである日経新聞を



丸めてメガフォンにし、



お隣のNさん宅の庭に向かって



               「チッチッチ」と舌を鳴らすと



                         「にゃお」と声がして



真っ黒な影が平べったくなって



ササッと走ってくる。



周りを警戒しているのだろう。



足元まで来ると



思わず抱きかかえたくなるが



手を出したとたん雷に打たれたように



飛び上がるので手を出せない。



ドアを開け、電気をつけ、



パソコンのプリンター横に置いてある



袋からキャットフードを



ワンカップ餌皿に入れて



                           「はい、チッチ」と置くと、



おずおずと左右前後を



見回しながら近寄ってくる。



カミサンに話すと



          「いじめられて育ったのよ。



                      みんな人間が悪いとだけん」とのこと。



もう避妊手術を済ませてあるのでじっくり



                        「うちの猫」



にしていけばいいので気は楽だが、



といって冬になり寒空の下、



野宿する彼女を思えばなんとか



策を考えねばと思っている。



あっそうそう、このブログを


読んで貰っている娘の友人から



魚の佃煮を頂いたんだ。



                     ありがとう!



チッチには塩気が多すぎるので



                                私が頂きます。











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