大輔なう




朝、着替えていると階段の下から




「キューン、キューン」






と鳴き声が聞こえてくる。




薄暗い階段に白い固まりが




じっとこちらを見上げている。




大輔の散歩請求申立である。




一番下の段にあごを乗せ




上に向かって切ない眼差しを送っている。




他のものを起こすのであわてて降りていく。




玄関横にかけてあるリードと




散歩用バッグから薄いビニール袋を取り出し




「行こか」と小声で誘うと



嬉しそうに寄ってきてリードをつけさせる。




町内のたった1ブロックをめぐるだけだが




ウンチとオシッコをさせるため欠かすことはできない。




だが不思議なことにチッチの




朝夕の餌やりと同じく苦にはならない。




雨の日も専用の特大傘で




濡れないようにして行くのがそれなりに楽しい。




最近は肌寒くなって




ウンチが温かく感じるようになった。




日経新聞は薄いビニール袋に入ってくるが、




これがウンチ回収には最適なのだ。




袋に手を入れてそのままウンチを



つかんで結べば燃えるごみになる。




薄いビニールだからウンチの




硬さや温かさがジカに感じられる。




家内から




「あなたのことだからほほずりしてるんじゃない」




と言われてみて昨日ほほずりしてみた。




そんな特段の感触はなかったな。










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