見えない恋




やっぱり猫が餌を食べている!




カラスではなかった。




倉庫の下の餌皿は毎回カラになっていたが、



カラスが食べているのか猫なのか判らなかった。



しかもあれから誰もその姿を見たものはいない。




通りすがりのノラ猫だったのでしょうと



言うスタッフもいた。




そこで一計を案じて餌皿の下に



B4の用紙を湿らせて置いておいた。




すると金曜日の朝、



カラスの足跡ではない、



泥足の肉球マークが4個



はっきりと付いているではないか。



2個は皿の前に大きな肉球。



もう2個は小さな足跡。



それぞれが左右そろって付いている。




スタッフの一人は親子の猫2匹だと言うが、



これは前足を餌皿の前にそろえ、



後ろ足をつま先立てて重心を前に置く、



警戒しながらの食事ポーズであると思う。




いずれにしても猫が



来訪しているのには間違いない。




カラになっているの見つけるたびに



補充しているが、



ここに来れば必ず餌にありつけると



思いこませれば、



いつの日か、



かの猫と出会うだろうと思う。




その時はもう自分の余命が幾ばくかなどの



思いを振り捨てて、



あとはどうなろうと知ったものかと



運命にゆだねるつもりである。



ねえ、のら猫くん。



それでいいよね。








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