もう1週間
総務の女性の日報に 「チョッピリ 社説お願いします」と書いてあっ た。 また1週間がすぎたのだ。 毎 週書いていると、一週間というも のは本当に早い。 ついこの前、原稿を渡したばかりのような気がするのに、 もう次の回が来ている。 朝、私は早い。 まだ静かな部屋の灯りをつけ、 ポットの水を替えスィッチを入れる。 五つの日暦をめくり玄関の植木鉢の花を見て、 神棚のお水と榊の水を替え、 柏手を打って変わりないことを祈り、 机に向かい、みんなの日報をチェックする。 しばらくすると一人、 また一人と出社してきて、 「おはようございます」の声がかかり 「おはようございます」を返す。 電話が鳴り始め、パソコンの音が重なり、 いつもの一日が動き出す。 そんな毎日を何十年も繰り返してきた。 若い頃は一週間がこんなに早いとは思わなかった。 次の仕事、次の予定ばかりを追いかけていたような気がする 。 今はむしろ、何事もなく皆が揃い、 仕事が始まる朝をありがたいと思うことが増えた。 長く生きていると、特別な出来事よりも 、 こうした普通の日々の方が心に残る。 この「チョッピリ社説」も、 そんな日々の小さな記録なのかもしれない。 一週間は早い。 だからこそ今日一日を、少し丁寧に過ごしたい。 さて、原稿はできた。 総務の女性も、これでひと安心だろう。