VIVANT
家族が『VIVANTⅡ』を見ているところ へ 私が加わろうとすると、 「シッシ」 と追い払われる。 猫達だったらチュー ルの一つももらえるだろうが、 私は何 ももらえない。 そんなに面白いのかと 前のシリーズをプライムビデオで見始 めたら、 気がつけば一気に見てしまっ た。 若い頃、私も自衛隊にいた。 ただし、別班などという格好のいいものではない。 普通科の小銃小隊長として地面をはって進み、 あとは新隊員の教育区隊長を務めた。 秘密任務とは縁がないが、隊員の顔と名前を覚え、 皆が無事であることには気を配った。 画面の中の彼らがなんとか国境を越えるたびに、 こちらは訓練場の土と草の匂いを思い出す。 「テント」も最初は恐ろしいテロ集団とされていた。 ところが、政府が守りきれない子どもたちを 自分たちの資金で保護しているという。 その資金を得るためにテロを請け負うとは、 何ともやりきれない。 子どもを救う思いはわかる。 しかし、そのために別の命を危険にさらしてよいはずもない。 そしてどんでん返しの中シリーズ1は終わる。 見終えて、私も話に入れると思ったが、 前の展開をうっかり口にすれば、 また「シッシ」といわれる。 黙って隣に座るのも、気を遣う。 したがってプライムビデオにアップされるまで我慢するしかない。