最近の中国
中国で今起きている政変 を見て、 改めて「人治国 家」の怖さを思い知らさ れる。 そこでは選挙でリ ーダーが選ばれるのでは なく、 権力闘争によって 勝者が決まり、 敗者は粛清され、時に家族まで牢につながれ、 果ては暗殺すら起こる。 法律や制度よりも個人の意思と力関係が すべてを左右する世界だ。 昨日まで最高指導部にいた人物が、 今日は忽然と姿を消し、 存在そのものが抹消される。 この不透明さこそ人治主義の本質であり、 最大の弱点でもある。 誰もが権力者の顔色をうかがい、 真実よりも「忖度」が優先される社会では、 健全な批判も改革も生まれない。 一方、法治主義の社会では、 権力者であっても法律の下に置かれ、 手続きとルールによって統治が行われる。 時間はかかり、非効率に見えることもあるが、 そこには予測可能性と安全がある 。 人治は速いが危うい。 法治は遅いが強い。 中国の現状は、法の支配がいかに尊いかを、 皮肉にも世界に示している。 日本に生まれてよかった。