ちょっぴり社説

  先週、久しぶりに白猫「ゆず」が現れた。 2，3ヶ月見ていないので、 飽きられたのかなと思っていたが、 ニャーと鳴いて入ってきた姿に驚いた。 ガリガリに痩せて、腰骨がはっきり見えた。 背中をなでると皮の下に肉がなく直接背骨に当たる。 下の牙は外にはみ出して上唇の上に出ている。 飼い猫なのに何でここまでほったらかしにしてあるのかと 思いはするが、 雄猫だから放浪の旅に出て、 やっと帰ってきたのかもしれない 。 とにかくエサを与えて様子を見たが 痩せているほかには怪我もなく 四肢もしっかりしているようだ。 5分もいたろうか、 一食分のエサを食べたらすぐに出て行った。 あれから一週間たつが「ゆず」は一向に姿を見せない。 以前は毎日のようにやってくるので タヌ子が嫉妬しないように 別のエサ皿で屋外の駐車場のすみまで連れて行って食べさせていたのに。

  日曜お昼、陸自の幹部候補生OB会 がZooｍであった。 先月から2回 目である。 不慣れな人がいるので 5人だけの交流だったが やはり昔 の仲間はありがたい。 とくに自分 にとっては 少年工科学校の区隊長 を失敗して途中リタイアしたので 皆に対して引け目がある。 にもかかわらず仲間として扱ってくれるのがありがたい。 しかも通算4年しか在隊していないのに しっかり年金まで頂いている。 といっても月1万円に満たないが それでも嬉しくありがたい。 おそらく今でも完全現役なのは自分くらいだろう。 最近顧問先になっていただいた方が87歳の会長さんで 数年後には東南アジアに打って出るとおっしゃっている。 現在癌で右目が失明されておられるが 気迫たっぷりの老紳士で、 またも目標とすべき大先輩があらわれた。 今が青春と宣言されていたが、 まさにその通りで夢に向かう人生は 年齢にかかわらず青春なのだ。

  東京オリンピックが7月21日ソ フトボール予選から 8月8日閉 会式までの19日間にわたって開 催されたが、 果たしてその代償 なのか、 前日7月20日のコロナ新規感染 者3754人から 8月8日には14470人の約 4倍に増加した。 そして8月14日には 20145人と5倍を超 えて止まらない。 丸川ｵﾘﾝﾋﾟｯｸ大臣は ｵﾘﾝﾋﾟｯｸ開催は感染 拡大の原因ではないと言っているが 結果 として拡大している事実は否めない。 終わってしまったのだから責任問題は今更なのだ。 後期高齢者としてはとにかく手を洗い、うがいをし、 密を避けよう。 毎朝、予防のサプリとしてビタミンCとDを飲んで 夜は9時就寝4時半起床。 大輔もそのスタイルが身について、 朝、遅れると階下からワンと吠えて皆を起こす。 なのであわてて降りていって朝食を与える。 新聞が遅れるとテンポが狂う。 ひげをそりながら愛読のコラムを読むのだが、 遅れた時はスマホでニュースを見る。 ちょっと疲れたかなと思ったら アンメルツヨコヨコを額と首筋と肩と腰に塗り込める。 するとすっきりして疲れが取れた気分になる。 とにかく毎日気持ちを張って 規則正しい生活を続ければ なんとかコロナ禍をやり過ごせると思っている。

  激戦が続くTOKYO2020。 ヒヤヒヤしながら もしっかり活躍している選手の姿をみると やはり感動してしまう。 「賛否両論ある ことは理解しています。 ですが、我々ア スリートの姿を見て、 何か心が動く瞬間 があれば、 本当に光栄に思います」 柔道 男子73キロ級金メダル大野将平選手の インタビューでの言葉である。 途切れ途 切れに応える言葉に 全生命をこの一瞬に かけてきた人の想いが心を打つ。 卓球混 合ダブルスのミマジュンこと 水谷・伊藤 の ドイツとの準々決勝は凄かった。 なんとかイーブンに持ち込んでの第7ゲーム。 それでも2-9まで7ポイント差を付けられて、 やはりダメかと思った途端4ポイント連取して6-9 。 1ポイント取りかえされて10ポイントのマッチポイント。 万事休すかと思ったら、 また4ポイント連取して10-10でデュース。 まあ、こんなことがあるかと思っていたら 絶体絶命が何度か繰り返されて とうとう16-14で逆転勝ちした。 そして台湾、中国をやぶって金まで獲得してしまった。 勝負は精神力だなと強く思う。 技術が優れているもの同士であれば 一瞬でも不安がよぎった方が負けてしまう。 精神力、信念の力、伊藤美誠の眼の光が違っていた。