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今年も・・・

平成 29 年も残りわずかとなりました。 平成 13 年 4 月から始まったこのコラムも 17年目となりましたが 社説といいながら、猫だの犬だの、 自分勝手な思いつき駄文で 申し訳ありません。 こうなるだろうと予想して 「ちょっぴり」をつけてはあります。 弊社の HP にも載せてあり 県外の方も読んで頂いている とのことで恐縮しております。 今年もこの稿で最後となりますが また新年もよろしくお付き合い下さいませ。

夕方

ゴトンとなにか木材を乗り越 えたような感触があった。昨 日の夕方、たぬ子に餌をやっ て事務所から3分ほどのいつ もの道を走っていたときで あった。夕方5時ごろであっ たからまだ明るく前方も見え ていたはずであった。カー オーデオを切り替えて視線が 前方から離れていたときであ ろうか、ゴトンと音がした。 特に気にしなかったがミラー で後方を確認したら道路上に 白い鳥の手羽先のようなもの がひらひらと動いているのが 見えた。鳩がぶつかったのか と思ったが鳩にしては音が大 きすぎる、とにかくなにか踏 んだに違いないと思って、引 き返すことにした。日曜とは いえこの道は結構、車が通 る。気はせくがゆっくり車を 待ってUターンをした。車が 続いて止まれない。走りなが ら見た。白い子猫だった。鼻 がとがって口を開いて動いて いない。即死だと思った。事 務所まで通り過ぎてビニール 袋とちり取りを持って、その 場所へ戻った。ものの5分も かかっていたろうか。道路に はなにもなかった。どこでそ んなことがあったのかと言う ほどなにもなかった。戻ると きに誰も乗っていない軽自動 車がハザードランプをつけて 止まっていたがその時も止 まっていた。軽自動車の持ち 主が飼い主に知らせてすぐさ ま連れ帰ったのだろうか。果 たして自分が第1加害者で あったのだろうか。家内に話 したら引きずっている?と聞 かれた。

たぬこ宿舎対策

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断熱材のねぐらにやっぱり寝てくれない。 実は数日前、具合が悪いのか 餌も食べずに帰っていって 翌日の朝もなにも食べない日があった。 気がかりだったので家内と娘が 動物病院に連れて行って 抗生物質の注射を打って貰った。 ネコ風邪でしょうということだった。 ところがその日と次の日は寝てくれたのだ。 朝、そっと近寄ると、 ねぼけまなこで出てきて、 中のふとんに手をやると、 ぬくもりがあった。 「やっと寝てくれたか、寝こごちいいだろう」と、 頭をなぜてやったときはほんとにうれしかった。 ところが喜んだのもつかの間、 3日目からは空っぽである。 「元気が出てきて、 いつものねぐらに帰る気力が出てきたのかも」                                                      と娘はいうが、 こんなに寒いのに、 ここより便利で快適なところはないぞと 人間なら言って聞かせるところである。 もっとも人間でさえ自分の思いを 伝えることの難しさを感じているのに、 ネコにも都合があるだろうし、 説得するのはどだい無理かもね。

一日日常塾

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  12 月 3 日、パレアで鈴木健二先生の 一日日常塾があった。 88歳の高齢にもかかわらず 杖は持たれていたが 午前中2時間午後2時間の4時間 ほとんど立ったままの講義であった。 熊本済生会病院の検査で 治療中であった前立腺ガン細胞が 完全に消えていたことが分かって、 来年「新日常塾」を始めようかと 冗談とも本気ともつかぬことをおっしゃった。 参加していた80名ほどの塾生は 一同にときの声をあげたが、 もしそうなら当然わたしも受講するつもりである。 講義は前回よりも パワーアップした感じで 言葉に張りがありユーモアたっぷりで 年末の紅白歌合戦の司会も やれそうな力強さであった。 私達に与えられたテーマは 「私の長所」であったが、 番号による指名で発表させられたが 私はあてられなかった。 あてられたときのために 平成2年4月から今までの 日常塾の分厚い記録6冊を バッグ二つに分けて持っていったのであるが 残念ながら空振りであった。 しかし翌日の4日、 私達の日常塾のクラス会である 互栄会はしっかり集合して食事会を実施した。 おそらく他の30数クラスの中で私達のように、 ここまで27年間、 継続して活動しているクラスはないであろう。 これを自慢したかったのである。

大輔なう

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確かに大人げないとは思った。 ソファーでゆっくりくつろいでいる 大輔を撫でようとしたらなんと 「ウ ~ 」と唸ったのである。                                  「今、何と言った?」ハッタと 大輔をにらんだら 大輔もホホをピクつかせて 「きたら、カム」と言った。 かかりつけの獣医の K 先生によると 犬は誰がボスか、自分より偉いのは誰か、 と考えるから、常に強い立場でいることだ、 と言って大輔をぶり投げたことがある。 以来、大輔は K 動物病院に行くと 全身をガタガタ言わせて震えるのだそうだ。 それを思い出して 「なめんな!」と頭をたたいた。 間髪入れず「ガウガウガウ」 と連続で腕にかみついた。 分厚い丹前をちゃんと着ていたから、 痛くもなんともなかったが、 心に負った傷は痛かった。 毎朝の散歩と餌やりは 一体大輔にとってなんなのか。 犬は忠義心の象徴ではなかったのか。 70 歳と 11 歳の絆はこんなにもろいものであったのだ。