イヌネコ なう
朝、出社し、ひととおり業務準備が終わって、ふと足元を見ると ズボンにびっしり毛がついていた。 フジオの短いのが帯状にびっしりとついており、 そこに大輔の長い毛がぽやぽやとまじっている。 出勤時には大輔はまだ眠っていて薄目でチラ見しても 「なんだオヤジか」とまた目をつぶる。 朝の散歩はもっぱら家内の役割になっているので オヤジはどうでもいいのだ。 なので大輔の毛はどこかについていたものがズボンに 移ってきたものである。 フジオの場合は応接室においてあるケージを開けると 「やっと出社してきたか」と出るなり前足を伸ばして 「伸び」をする。 そのあと「めしくれ」要求があり歩くたびに右足左足と 交互にすりすりをして餌の箱が置いてあるプリンターの 横まで移動する。 これで帯状に毛がつくのである。 餌はミスターマックスで買うカリカリの安いやつだが、 食べている間にうんちの状況を確認する。 最近は好調で専用のふんとりスコップと割り箸を つかって 1動作で済む。 下痢だとトイレットペーパーも使って散らばっているやつを 拭き取らないといけない。 ところが、これを毎日やっていても苦にならないということが 我ながらなんとも不思議である。