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7月, 2013の投稿を表示しています

新聞小説

不思議に思うけれど連載小説が面白いとその新聞をひととおり読んでしまう。 自宅では熊日新聞を取り、事務所で日経新聞を取っているが、 今、熊日の連載小説が2編あって 五木寛之の「親鸞」と 道尾秀介の「透明カメレオン」 のどちらも面白く毎朝の楽しみとなっている。 日経は諸田玲子の「波止場浪漫」を連載していて、 清水の次郎長の娘の物語だが 当初、時間の流れが現在と過去と交互に入れ替わってめんどくさくなって、とうとう読まなくなった。 となると毎朝の習慣だった出社して日経新聞を取り連載小説から読んで1面大見出しを読むことが途切れてしまって、 チラッと一瞥したあとそのまま新聞ラックに投げ入れてしまっている。 ところが自宅では起床したら 即、いそいそと郵便受けから熊日新聞を取りだし洗面所で歯を磨いたりひげを剃りながら、 まず新聞小説から始まり1面、 主要記事一覧、 スポーツと読み進み、 下手をすると朝の貴重な時間を 30 分も取られてしまう。 この IT 時代でも新聞のセオリーは生きているのだと思う。 俺が古いのかな・・・。

七回忌

  親友の W 氏が亡くなって満6年たった。 七回忌を機に彼を偲ぼうと昨日30名集まった。 今年に入って七回忌に気づいて7月15日が大きな行事日程になっていたが無事終わってほっとした。 「わくわくフォーラム」という会を W 氏と立ち上げ 11年育ててきたが、 その間仕事そっちのけでやらないとフォーラムが成り立たない時もあった。 不思議大好きな彼の招聘する不思議人物のセミナーを定期的に開き、 会員にわくわくして貰おうというのがこのわくわくフォーラムの設立目的であった。 結局、充分にその目的は達成され、 昨日の参加した会員や友人たちはそれぞれに彼のわくわく精神を讃えて彼の冥福を祈ってくれた。 同い年の彼の肖像は若く、これからも年を取らない。 眺めるこちらはどんどん年を取っていく。 以後この偲ぶ会をやるかどうかは分からないが 彼の肖像の髪を白く着色しないと同い年の彼のイメージがしっくりこなくなるかもしれない。

ボランティア

週末、久しぶりにホスピスのボランティアに行った。 上熊本の病院で日曜日の担当として 2 時から4時まで茶菓のサービスをする。 この日は七夕で外出が多かったのかサービスの注文が少なかった。 80歳くらいの女性患者さんの部屋にコーヒーを運んだとき、 丁度、担当医の方から目薬を差して貰っておられた。 曲がった背中をちょっと揺らして 「ありがとうございます」 と言われ担当医の方も 「こちらこそ」 と答えておられた。 何気ない会話だが山本有三の「路傍の石」を連想した。 80 歳の病んで髪の手入れもままならぬ老婦人だが 「たった一人しかいない自分を、たった一度しかない人生を」 しっかり送っておられる気がした。 「コーヒーどこに置きましょうか」 と尋ねたら 「ここにお願いします」 といって小さな台に乗っている薬の袋やコップをどけて隙間 を作ってくれた。

景品

家内宛に思い当たらない宅配便が届いた。 結構大きく、 「私怖い。頼んだ覚えがないのに、開けるのどうしょう」 というので送り状を読んだら雑誌のアンケートの懸賞賞品だった。 「え!それずいぶん前よ。3月頃よ!ほら、この本の懸賞よ」 見ると賞品はグッドデザイン賞を貰ったホースリールだった。 「わー私、嬉しい!私っていつもツイてないでしょ。こんなことってあるんだね。お礼状書こう。私、嬉しい!」 と言いながら梱包を解きさっそく駐車場の古いホースと取り替えることになった。 倉庫のドライバーを取りに行こうとしたら 「さっき言ったこと気にしないでね。あなたのことじゃないから。私なんの不自由もなく暮らさして貰って感謝してるからね。あなた、すぐ気を回す人だから言っておくね」 ・・・もう・・・どうでもいいけど二重に傷ついた感じがする。 ・・・俺、仕事柄いろんなこと見てるけど、あなた結構幸せだと思うよ。 もっとも口に出したらきっと反撃食らうと思うけど。