士別れて三日なれば
自分は果たして変わることができ るのか と 悩む方がおられる。 確か に人間は結局は変わることができ ない と主張する人もいる。 もし私 がそう言われたら心底怒る。 変わ らないのであれば生きている意味がないではないか と思うからである。 言葉を変えて言えば 死ねと言っていることと同じではないか。 人生のいろんな出来事の中で、 見ること聞くこと話すこと肌で感じること、 そして、そこからなにかを思うことで 私たちは少しづつであっても また後戻りしても どこかで新しく成長しているはずだ。 私はそう思わないと生きていけない。 三国志の呉書に 「士別れて三日なれば即ち更に刮目して 相侍(あいたい)すべし」という言葉がある。 人は三日会わなかったら目を見開いて会うべきである。 人は三日で変わるのだと言っている。 神田沙也加さんが亡くなった。 なにがあったかわからない。 一瞬の思いだったのかもしれない。 自分はいつでも変われるという思いは 生きる希望であり支えである。 これは身体が動かせなくなっても 意識がある限り持ち続けられる信念である。