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2月, 2015の投稿を表示しています

春が来た

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  わが 2 坪畑にも春が来た。 植えて 12 年ほどになる 梅のつぼみが開いた。 身体は小さいが毎年実をつけて 梅酒や蜂蜜漬けになってくれている。 フェンスの根元にはヨモギが 芽を出して摘み取ろうとするとがっちり拒まれる。 根っこが深く四方にはびこっているのだ。 子供の頃、祖母が乾かしてほどいたものを お灸にしていた。 煎じ薬にもなって飲まされていた。 昔は重宝がられていたものを 全部抜いてしまうか迷って結局やめた。 この頃どうしたものか、 見るもの触るものがいとおしく感じられる。 中期高齢者がいよいよ終活かと 思ってもおかしくないのだが、 たしかにいつまで生かされるか 分からない人生を大事にしたいという思いがある。 朝、誰もいない事務所で 玄関の鏡の自分に向かって 今日一日の思いを言う。 決まった言葉だが言うと毎日が新しく感じられる。 心にはいつも春であってほしいと思う。

 熊本城マラソン

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熊本城マラソンに当事務所から今年も二人出場した。 いづれも中年男子で 60 代と 50 代である。 それぞれ仕事の合間を工夫しながら 練習しているいると思うが 毎回 42.195 キロを完走しているのには 驚いてしまう。 しかも税理士事務所の繁忙期である 3 月の確定申告を控えたこの時期であり 無理をして体調を崩さないように祈るばかりである。 前回から川尻の先の本田橋付近の 川べりで応援することにしている。 20 キロ地点の手前なのでスピードが落ち、 道幅が狭いのでアスリートたちの見分けがつきやすい。 フジ経理センターと書いたプラカードと 温かいお茶とタオルとバナナを持っていく。 自分が走るわけではないが 胸が高鳴るのは不思議である。 最初はおずおずと声援しているが 声援に応えて笑顔を向けてくれるのが うれしくなり 次第にハイタッチを交わすようになってしまう。 突然女性アスリートが声をかけてくれた。 なんと顧問先の奥様だった。 出場される話は聞いてなかったので驚いた。 事務所の 2 人にも応援でき、 彼らも無事完走できたし、今年も楽しく終わった。

禁断症状

  外から帰ってきたスタッフが私の顔を見るなり 「フェンスのむこうに白い猫がいますよ」 とささやいた。 聞きつけた総務の女性が小走りに外に出て行った。 後に続いた私に 「あっ、いた。畠の向こう。ほら、白いねこ」 と指をさす。 見るとお隣の畠の溝に白いねこがいて 溝の底をのぞいている。 頭が身体の割に小さくおなかが大きい。 全身真っ白だが耳の先が薄い茶だ。 表情は分からないが溝の底に何かいるのだろう、 今にも跳びかかろうとしている。 「これはメスだね。もしかしたらおなかに 赤ん坊がいるかもしれない」 しゃべっているうちに見失ってしまった。 「ねこすい」という言葉が流行っているらしい。 「ねこの吸い方」という本があって、 ねこの身体に口を寄せて、 においを嗅いだりキスをするのだそうだ。 そう言われると大輔やフジ夫にごく自然にやっていた。 大輔の場合そうやって鼻の下をかまれ、 5針ぬったことがあるので まだトラウマが抜けていないが、 口を押さえてなんとか頬にキスをしている。 生くさいにおいがなぜか癖になっているのだ。 一種のフェチなのだろう。 フジ夫は自分からやってきて喉を鳴らしてくれていた。 今は観音様の横で眠っている。

テロ

  後藤健二さん関連のネットを見ていたら、 緊急アンケートと称して 「テロリストの身代金要求に応じるか否か?」 という質問があった。 答えは ①「愛する人を救うために家族が                 身代金支払いに応ずるのは許される」 ②新たなテロの資金源になるので応じてはいけない」 のどちらかの選択になっている。 現状で①応ずるが 41 %②応じないが 59 %となっている。 意外である。 自分の身内がもし捕捉され要求額が 手元資金の範囲であれば1も2もなく応じるだろう。 ただ今回の様に2億ドルとなったら 政府に泣きつくしかないが、 ②が多いのは意外である。 身内を見捨てられるのだろうか。 次の質問は 「領域国の同意があれば自衛隊の特殊部隊が 救出できるように法整備する」というもので ①賛成 68 %②反対 32 %となっている。 イスラム国に捕らえられ、 身代金交渉がうまくいかなかったら 現状ではまず生還は無理だといえるだろう。 だからといって救出に向かった特殊部隊は 無傷で生還できるだろうか。 空港ジャックとか国内の人質事件とは違う、 敵地での作戦なのだ。 一人を助けるために何人かが犠牲になることも 覚悟しなければならない。 そうなると生命重視というよりも 国家威信のための武力行使となり、 理性よりも感情論が先走り、 テロと武力の抗争となるおそれもある。 自衛隊は誰も殺してはいないし 誰も殺されていない稀有な軍隊なのだ。