春が来た
わが2坪畑にも春が来た。
植えて12年ほどになる
梅のつぼみが開いた。
身体は小さいが毎年実をつけて
梅酒や蜂蜜漬けになってくれている。
フェンスの根元にはヨモギが
芽を出して摘み取ろうとするとがっちり拒まれる。
根っこが深く四方にはびこっているのだ。
子供の頃、祖母が乾かしてほどいたものを
お灸にしていた。
煎じ薬にもなって飲まされていた。
昔は重宝がられていたものを
全部抜いてしまうか迷って結局やめた。
この頃どうしたものか、
見るもの触るものがいとおしく感じられる。
中期高齢者がいよいよ終活かと
思ってもおかしくないのだが、
たしかにいつまで生かされるか
分からない人生を大事にしたいという思いがある。
朝、誰もいない事務所で
玄関の鏡の自分に向かって
今日一日の思いを言う。
決まった言葉だが言うと毎日が新しく感じられる。
心にはいつも春であってほしいと思う。
コメント
コメントを投稿