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農作業

  不思議な現象だがいつも感じることがある。 二坪畑で農作業をしていると 必ずご近所の誰かが ちょっかい出してくる。 先週末、雑草が生い茂っていた二坪畑を 除草して耕していたら 奥の家の奥様から声をかけられた。 「なんば作んなさっとですか」 先日夏みかんを大量に頂いた奥様である。 「からいもば植えようかと思ってます」 「じゃがいもがよかですばい」 間髪入れず反対された。 「からいもには肥えすぎとる土んごたる、 この土は。葉っぱばかり茂るですばい」 「からいもばレンジでチンして ほかほかば食べようと思うとっとです」 「そうな。そこまで考えとんなさるなら、 いらんこつば言いました」 と言って帰って行った。 そして昨日、顧問先から頂いた苗を 植えるため畝を作っていたら、 再びその奥様から声が掛かった。 「精がでなさっですな」 「はい、からいもはやめてお客様から 頂いたピーマンとなす等を植えようと思います」 「良うしなはる」 「たった二坪ですが私にはこのくらいが丁度良かです」 しばらくして今度はそのご主人が来て 今自分がニガウリやキュウリを 植えていることを告げられ、 最後にお隣のおばあさんがやってきて 「朝は早うから休みの日もようしなはっですな」 で終わった。

始まった報道規制

  麻生副総理の持論である 「判らないうちに憲法を変えていった ナチスを見習ったらどうか」 理論が浸透してきた。 報道に対する圧力ではないといいながら 放送局を呼び出す自民党。 このやり方はまさしく代紋をひけらかす 組織暴力団体のそれである。 一民間の政治団体が何の権利があって 一企業を呼び出し、数十人で取り囲み、 説明を求めるのか。 折しも公表された国境なき記者団による 報道自由度世界ランキングでは 韓国にも抜かれて61位となっている。 これは自由度を5段階に分けた3段階の自由度がない 「顕著な問題」レベルだという。 民主党政権下において 11 位だったのが 原発問題の不透明さで 22 位に下がり 安倍政権に入って一気に 53 位 59 位 そして今年は 61 位と下がっている。 自分にとっての不都合な事実を 誰かに知られたくない、 というのは 人間であればやむを得ないことかもしれないが、 ことは国民の行く末を図る国政に関する事実である。 一人当たり GDP の高い北欧諸国は いずれも報道自由度上位に位置する。 公平で豊かな国は同時に透明性の高い国でもあるのだ。 ごまかしがきかない国を日本も目指すべきなのだ。 自民党政権になって、じゃぶじゃぶお金を流し、 確かに経済的閉塞感はなくなったかもしれない。 しかし、これほどまでに自由度が落ち込んでいく 精神的閉塞感に国民がどこまで耐えられるかだと思う。 もっとも「判らないように」やってくるだろうけど。

統一選挙

今回の県議会選挙は住んでいる菊陽町では 果たして選挙かと思うほど静かに終わってしまった。 マイクでの連呼はほとんど聞かなかったし、 チラシも数枚入っていただけで 電話での投票依頼もなかった。 職場が熊本市内だったからかもしれない。 菊池郡区は2人区に4人出馬となり 現職2人は自民党、新人2人は無所属であった。 4人とも会ったことも話したこともなく、 家内と公報のちらしに載っている顔写真を 見ながら人相の善し悪しを 比較検討の材料にすることにした。 県や地元に対する政策の違いはまったく分からない。 たぶん似たり寄ったりで、細かい字で書いてあると 読む気にもならない。 経歴を見たって判断できない。 高卒であろうと大卒であろうと、 どこで何していようと県会議員に ふさわしいかどうか分かるわけがない。 「若い人にしようか、でも人相が悪いな」 「あなただって笑顔でないときは人相悪いです」 「戦争の出来る国にしようとしている政党は怖いね」 「それは同感です」 結果は他の選挙区より早く 10 時前には当落が決まって、 現職自民党が 1 議席減らし 無所属の若い候補者が当選した。

人間ドッグ

   年に 1 度の人間ドックに入ってきた。 正直、昨年の暮れから、何を食べても美味しく、 腹八分どころか十二分に食べていた。 おまけにせんべい、薄皮あんぱん、チョコレートと おやつは食事にあらずとばかりに 事務所、自宅、顧問先とで食べてきた。 小水から甘い匂いが漂って来ないかと 気にしていつつも、あらためることもなく続けてきたが、 その結果がどう出るかである。 ポイントは糖の負荷検査で 1 時間おきの採血 3 回させられる。 2 日目、胃カメラを飲んだ後に 医者による診断結果の説明があった。 冒頭「内臓関係には特にお悪いという印象は                                               ありませんが・・・・」に ホッとしたのもつかの間 「お目が緑内障の疑いがあるようですね」ときた。 意外中の意外、 難聴と近視乱視には自覚があるが 緑内障とは思いもよらない。 「紹介状を書いておきます。 かかりつけの眼科はありますか?」 と言われ 5.6 年ほど前に行った楠の眼科を思い出した。 顧問先の若い社長さんがこの病気に 悩まされ何度か手術をして入退院を 繰り返しておられるのを知っている。 早速翌朝、眼科に一番乗りして診て貰った。 一通り視野のチェックをして、 やはり緑内障との診断で、 手術なのかと思いきや目薬を させばそれで良いとのこと。 あっけないがただ進行を遅らすだけしかできず、 生涯続けないといけないとのこと。 なるほど、これが歳を取っていくという ことなのかと実感させられた。