馬上少年過ぐ

馬上少年過ぐ 世平らかにして白髪多し 残躯天の赦す所 楽しまずして是を如何にせん 伊達政宗の漢詩である。 戦場を駆けめぐった若き日も過 ぎて、今は平和な世になり、 すっかり白髪が増えてしまった。 天から生きよと許されて老いたこの身、 余生を楽しまずにどうするか。と言う意味であろうか。 70年の生涯であり当時としては長命であったろう。 残躯と言う言葉が今の自分によく分かる。 実はある税理士の同好会の総会ということで 植木温泉で一泊した翌日、左足の甲が痛み、 びっこを引くようになった。 掛かり付けの内科の先生は採血後、 足を靴下の上から一瞥して尿酸値が下がってなければ 薬を考えましょうかと言った。 脳裏をかすった痛風の字、 その足で受診した整形外科の先生は 靴下を取って直に足を持ち、 いろいろ角度を変えて痛くないか試した。 そしていつもの軽く明るく高い声で この程度の痛さでは7割方、痛風ではないでしょうな、 と言ってくれた。 高脂血症に高尿酸血症が加わったら、 さて、わが残躯如何せん、と言いつつ、 この週末もフルで仕事したモンね。 どうせ、他にやることないモンね