「自立国家 日本の創り方」

北野幸伯(キタノヨシノリ)著「自立国家 日本の創り方」を読んだ。 1970年生まれ。 19歳でロシアの外交官養成機関である モスクワ国際関係大学に留学し28年間ロシアに滞在。 帰国後国際アナリストとして活躍中である。 この本には新聞やテレビからは覗えない各国の思惑が書いてある。 言われてみれば、まったくその通りで、 いかに日本が平和ボケで実は危うい中に置かされているか、 わかる。 なぜアメリカは最大の債務国なのにドルは下がらないのか。 ドルが基軸通貨であり、 各国が米国債を買っているからである。 この体制が崩れたらアメリカは崩れる。 基軸通貨を維持するために米国は動いているが ドル離れは進む。 その時最大の債権国日本はどうなるか。 外交とは ①国益(いかに自国の金儲けにつながるか) ②安全保障(いかに戦争、紛争から逃れられるか)であり、 この観点が日本にはなく、 単に他国への経済支援で終わっている。 少子化のための移民政策は破綻している。 各国とも ①自国民の失業、賃金低下 ②人種差別 ③民族意識の台頭 ④生産性の停滞 ⑤移民のマフィア化 ⑥治安の悪化に悩んでいる。 世界の情報は5つのピラミッドがあり 米英、欧州、中国、イスラム、ロシアの それぞれの情報系で同じ事件でも全く違う見解となる。 日本は米英の下流にあり限られた視野となっている。 日本の優秀さは教育水準の高さにあったはず。 教育とは記憶力と創造力を伸ばすこと。 詰め込み教育には意味がある。 倹約と貯蓄に立ち返ろう。 あと自給率を100%へ、 など自分に気合を入れられたような気がした。