フジ夫 なう



 
先日、朝、事務所の駐車場に車を止めた瞬間、


違和感が走った。



フジ夫が出てこないのだ。



普段なら着いた途端「遅いぞ!」と


鳴きながら走り寄って来る。



見回すと壁際の石油タンクの下で


立ち上がろうともがいている。



「えっ、車に轢かれたか」あわてて車を降りて


走り寄ると片方の前足が突っ張って硬直している。



「どうした?」



突っ張っている前足を見てホッとした。



首輪の中に前足が入り込んで


肩まで食い込み動けなくなっていたのだ。


早速首輪を外して付けなおした。


外傷もなくちゃんと歩ける。



社内に入れて餌をやったが


普段と変わらない様子で食べた。



どうせ野良猫だったのだからと心の中で


半分逃げ道を作りながらもう一年たった。



一日たりともいなくなることもなく


毎日フジ夫はやってくる。



朝、業務が始まる前に外に出し、


夕方4時半になると事務所に入れて餌をやり、


事務所を閉めるとき最後の者が外に出す。



冬はケージにいれて暖房した


応接室で夜を過ごさせる。



週末も朝と夕、欠かさず餌をやりに出社する。



動物病院から予防接種のはがきが届いた。


予防接種も必要だが生来の白血病が


もしかして治っていないか採血して貰おうと思っている。








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