久しぶりのいい夫

 


甘酒を作ろうとして湯飲みに甘酒を入れ、


お湯を加えてスプーンでかき混ぜたら


甘酒の米粒が飛び出した。



それを家内が見ていて



「なみなみ入っているわけでもないのに



                                 どうして飛び出るの」 ときた。



今日は休養日にして「いい夫」を



しようと思っていたので



「ほんと。おれってなんでこうだろうね」



といいながら布巾でふこうとしたら



「いいとたい、責めてるとじゃないと。



床には青汁のあとが散らばっているし、



リビングには歯磨きの落ちたあともある。しかたないと、



あなたは。ただね、食べるとき音を



立てないということと、お茶碗に口をつけないで。



人前では恥ずかしいでしょ・・・



いいけん、その洗ったお茶碗、



乾いてるお皿の上に置かないで。また濡れるでしょ」




そのあと、ゆめタウンに買い物に行った。



野菜を選ぶどの主婦たちも眼差しは無心。



家内も両手にブロッコリーを持って、



なお置いてあるものと比べている。



彼女の後をカーゴを押してついていく。



事務所のお客様用のお菓子を買って



各地の駅弁を選び、



ホワイトデーのお返しクッキーの物色をして、



久しぶりのいい夫を終えた。



・・・でも、本心で楽しかったんだよ。









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