タヌ子なう

寒い日が続く。 車のフロントガラスは凍らないようシートを掛ける。 暖房はもちろんだがハンドルと座席にヒートをつけている。 寒がりなので冬は苦手である。 タヌ子は毎朝6時、 ちゃんとエアコンの室外機の横で待っている。 今は暗いので車のライトが消えると走り寄ってくるから、 踏んづけないよう、よく見ないとわからない。 先日寒かろうと段ボールで待機所を作った。 作った日にはそこから出てきたが、 風よけに入り口を狭くしたら、 気に入らなかったのか入ってくれずその横で待っていた。 猫の気持ちはわからない。 白猫のゆずも元気だ。 いつの間にかやってきて 辛抱強く気づいてくれるのを待っている。 目が合うと大声で鳴く。 彼の専用の白の四角い皿にカリカリ餌を定量カップで入れ、 整腸剤のビオフェルミンを1錠のせる。 体調がよくなるそうだ。 駐車場奥の地蔵さんの前まで行って皿を置く。 ここがお前の定位置だということを知ってもらう。 部屋の中はタヌ子の定位置なのだ。 タヌ子が嫌うから仕方がない。