4年間の思い出

ふと自衛官時代、 聞きなれたラッ パの音が懐かしくなって youtube を開いてみた。 時々急に思い立つ。 50年も前のしかもたった4年間の ことであるのに 無性に懐かしくなるときがある。 決して優れた自衛官でもなく、 むしろ自責の念ばかり残る4年間であったのに、 自衛官であったことが 自分のプライドの大事な部分を占めていることに気がつく。 生まれて初めてM1ライフルを渡されたとき、 新隊員教育隊長であった田畑寛 一尉から 「君たちは、普通の国民が持つことのない 武器を持たされた。 この銃で国民を守り、 君たち自身を守るのだ」 と訓示を受け、 感動で体中の鳥肌が立ったことはいまでも忘れられない。 不思議なことに退職してからが いろいろ考えるようになった。 観閲行進の練習など、 ただやっているという気持ちだったが 今youtubeでみると一糸乱れぬ姿に感動してしまう。 なぜこうも心が動くのか。 50年たつと物事の意味を考えるようになったからだろうか。