税とは
税理士会の活動の一つに租税教育という部門があって
学校教育の一環として
税金の重要性を知ってもらう活動がある。
私も一度やらせて貰うことになっていたが
残念ながらコロナの時期で中止になった。
先日、租税教育をやるための研修があり、
参考のため参加してみた。
女性税理士が模範授業を見せてくれたが、
その時「税」という字を書いて説明した。
左の禾へんは穀物を意味していて
昔は作物を収めていたんです、
と言ってそこで終わってしまった。
私だったら右のつくりも併せて説明する。
右のつくりは抜くという意味である。
お百姓が一生懸命作った稲を
お代官が抜いていくのが税なのだと説明する。
まさにその字のとおり税はしっかり抜かれていく。
国民負担率(租税負担と社会保障負担)は
R6年度で45.1%だと財務省は報告している。
1,000円の収入であれば451円が抜かれて
549円しか手元に残らない。
45%も抜かれてよく生活できるなと思うが、
だれも文句を言わず頑張っている。
そして抜かれた451円の使い道は
ちゃんと無駄なく国民のためにのみ使われているかという
疑問を誰も持たない。
これは不思議だと思う。
本当の租税教育はその疑問を持ち
税金の使い道がきちんとチェックされ信頼のおける立法、
行政の在り方を考えさせるのが
未来に向けての教育だと思うのだ。
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