消費税増税延期
消費税10%増税が延期されるようだ。
もともと増税理由が社会保障の
充実とされていること自体が詭弁であり
納税者に対する体の良い言い訳であると思っている。
というのは消費税が導入されて以来の
消費税徴収税額合計と法人税、所得税の
減税額の合計がほぼ同じだからである。
法人税は7割の企業が赤字であり
3割の企業しか納税していない。
その3割の企業の大部分が大企業だが、
年々減税が繰り返されているのは
法人税率をなんとか20%台にしたいと
政府が考えているからである。
たしかに社会保障費は増大し続けて歳出は増えていく。
だからといって法人の負担は増やしたくない。
そこで、資力の多少に関係なく一般国民から
徴収できる消費税を増税したいと考えているのだ。
消費税の発生はフランスからと聞いた。
ルノーの窮地を救済するため輸出戻し税として
隠れ助成金のため制度化されたそうだ。
たしかに日本でも自動車や電器関係の
輸出業企業の消費税還付は3兆円を超える。
12兆円の消費税だから4分の1を占める。
外国への輸出だから売上については免税で、
材料仕入れ等の原価部分の
仮払消費税についての還付なので
当然といえば当然なのだが
輸出企業にとっては消費税の増税は痛くもかゆくもない。
だが景気に左右される
国内中小企業にとっては一大事である。
8%でのダメージが癒えていないのに
10%は到底無理なのだ。
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