はちお なう
ねぐらを当事務所にしているわけではないが、
毎日、はちおが出勤して来る。
朝は早い。6時には裏口のドアの前で待っている。
土日や寝過ごした時は10時頃出直ししてやって来る。
タヌ子はねぐらが事務所にあったから
遅れて出社しても必ず出迎えてくれていた。
はちおは朝と夕方、やってくる。
タヌ子がいたころは
彼女を呼んでいるのか大きな声で鳴いていたが
彼女がいなくなったら聞こえるか聞こえないか小さな声で
ニャニャニャと短く鳴きながらやって来る。
当初はご飯を食べたらすぐ帰っていたが、
最近はしばらくくつろぐようになった。
といってもチャオチュールにつられて
三女の膝の上に乗ったり、
ネズミのおもちゃで遊んで帰る程度である。
ちゃんとした自分の家は近くの豪邸の床の下にある。
お隣の話では家の中には入れてくれないらしい。
実は彼はトコトコとゆっくり歩くので
後をつけたことがある。
するとその豪邸の裏の床下に入っていくのを見たのである。
いつかは、解体したタヌ子のねぐらを再構築し、
カッコいい首輪をつけて鍬田はちおにしたいと考えている。
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