大輔散歩
朝6時、家内がペキニーズの大輔を散歩に連れて行った。
「いとちゃんの見送りよろしく」と言うので外に出て車を誘導し早番の次女の出勤を見送った。
なんとなく手持ぶさたなのでサンダル履きのまま家内の後を追った。
犬の散歩と言っても町内の1ブロックで15分くらいのオシッコとウンチの用足し散歩なので、
角を曲がると誰もいない路地の30メートルばかり先に、帰ってくる家内と大輔が見えた。
気づいた家内が
「ホラ、お父さんよ。行ってごらん」と言う感じでこっちを指差して大輔を放した。
「行っていいと?」と家内を見上げた後、
ふかふかの毛をひるがえして白い小さい固まりが一目散に走ってくる。
しゃがんでいる足の間に飛び込んできた大輔の全身を撫でくり回して
「大輔、大好き大好きよ」と歌うように言う。
「大ちゃん、かっこいい。初めてなんじゃない。こんなに走ったの!」
と家内が目を輝かせて言う。ま、早朝の老夫婦の会話・・・こんなもんか。
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