大輔ナウ
最近、大輔が不思議な眼差しで見つめることがある。
じっと目を見上げて動かない。
頭を前から後へ撫でてやると皮が引っ張られて眼が飛び出そうになるが、
それでも見つめている。
「どうした?大輔」
と顔を近づけても視線を離さない。
まるで「あんたのオーラが見える」と言ってるのか、
それともまかり間違って
「あなたを尊敬してます」
といっているのか、
もしかして
「お前、気の毒だが先が短いぜ」
と思ってるのか、見ていると怖くなってくるのでこちらから目線を外す。
夕方、帰宅して玄関で一番に出迎えてくれるのも大輔だ。
ワンワンとほえながらキッチンのドアの隙間をすり開けて迎えに来てくれる。
尻尾を腰から振ってズボンの裾に身体を擦りつけ
「おかえり、おかえり」
と言ってくれる。
うれしいが白い毛が飛び散って方々にくっつくからありがた迷惑でもある。
したがって我が家の各部屋にクルクルローラーがあり、
それぞれの車にも一個ずつ乗せてある。
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