本年もよろしくお願いします
元日の朝、洗面所でひげをそりながら、
ふっとなぜ正月に「おめでとう」というのか気になって、
居間でお屠蘇の準備をしている家内に声をかけてみた。
するとドア越しに
「昔の農家では昨年1年をどうにか過ごし、
お米も残ったし他の食べ物も正月ぐらい
働かなくても蓄えられたから幸せだね
と言って祝うのよ。
昔の人達のことを思わないとね」
と母親がわんぱく小僧に言い聞かせるように言った。
なるほどさすがに農家出身の主婦の弁はちがうなと
素直な気持ちになった。
なんだかんだ言いながらも平和に
新しい年を迎えることが出来たのは
それだけでも幸せなことなのだ。
フジ夫を荼毘に付したペット霊園の園長さんが
白く焼けた骨を並べながら
「この子は餌の心配をしないで良いだけでも
幸せだったのです。しかも寝る家もあった。
私達も似たようなものですが」
と言ってくれた言葉を思い出す。
ともあれ2015年、平成27年が始まった。
毎年あげる新年の目標もまたほとんど達成できず
今年も変わり映えはしないが気持ちだけは
新たにして新年を迎えている。
どうぞ本年も相変わりませずよろしくお願いいたします。
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