タヌ子なう





朝晩はさすがに寒くなった。




なにせ11月も半ば過ぎてである。




そろそろ街中でもクリスマスツリーが飾られることだろう。




タヌ子も寒かろうとネグラに暖かいネルの敷物を入れた。




これだったら充分寒さに耐えられる。




ただ最近朝5時ごろ出社するようになった。




2時間の勉強時間を捻出したいからである。




まだ暗いからタヌ子は寝ているだろうと思っていたら、




なんとニャーと駆け寄ってくる。




ネグラから車の音に気付いて走ってくるのか




室外機付近で事前に待ってるのか暗いのでよくわからない。




なので、室外機の横にダンボールを工夫して




第二ネグラを作ってやった。













土日はさすがに寝坊して明るくなって出社するからである。




その間、寒さに震えて待ってくれても困る。




ネコ白血病を持っているから、




それが発病でもしたら、




それこそ大変である。




そして、今朝、5時、




駐車場に車を止めてドアを開けた瞬間、




暗闇の中からやっぱりニャーとタヌ子が鳴いた。




「ありゃー、起きてたねー」




タヌ子が暗闇の中からすり寄ってくる。




抱き上げてほほずりして「ごはん食べようね」




5秒間の至福抱っこである。




ただ第二ネグラで待ってくれてたかどうかは




分からなかった。





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