思い残すこと
「臨死体験 光の世界へ」等の著述がある
ワシントン大学教授のメルヴィン・モース医学博士は
「これまでに調査した中で、臨死から戻ってきたあと、
金持ちになろうとか家族を忘れても、
仕事に没頭してやろうと考えている人には、
出会ったことがない。
それどころか、みんな、もっと人を愛し、
親切にしなくてはならないと確信するようになっている。
自分の人生には目的があると信じ、その目的には必ず、
家族への愛や他人の役に立つ事などが含まれており、
生きているあいだに人に与える愛が、
自分に戻ってくることを知っているのである」と
述べている。
臨死体験がなくても死期が迫ると
人生観がかわってくるように思う。
私が以前、緩和ケア病棟でボランティアをやっていたとき、
大津町の植木職人のUさんが、
入院初期の頃は私を見つけるたびに
若い頃の活躍や武勇伝を話していたが、
亡くなる直前になると
「一日でよかけん元気になってかみさんと
温泉に行きたかった」とつぶやいた。
私もこのUさんと同世代になったが
思い残すことなくこの世を去って行けるか、
一番大事なことをわかっているのか
自問しなければならない。
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