統一教会

 




統一教会がまた浮き上がってきた。




霊感商法と集団結婚式で話題になった時期があった。




それよりもっと前、私が高校生だったころ、




上通入り口で辻説法をしていた早稲田の大学生の




熱意に惹かれて、ひとり聞き入っていた。




もっと詳しく話を聞かないかと誘われて




小磧橋の熊本大学学生寮で1対1の講義を受けた。




夏休みの1ヶ月間、毎日通った。




進学校も決めていなかったし




頭がからっぽだったこともあって、




結構興味深く聞き込んだ。




ひととおり講義が終わって




結局は現代の結婚が歪んだものだから




全世界が歪んでいるとの結論であった。




旧約聖書の創世記に謳ってある、




善悪知るの木の実を神から禁じられていたにもかかわらず




悪魔(サタン)である蛇からそそのかされたイブが




まず口にしてその後アダムに食べさせた行為が




すなわち姦淫であるとする堕落論が基本であった。




その子孫が現代の人類であり




世界のすべての家庭が汚されていて




神(教祖 文鮮明)から認められた結婚をしなければ




汚れたままの世界が続く、




ということで文鮮明の指示した相手と結婚するのが




聖なる合同結婚式ということになる。




したがってこの理論で言えば教団以外の世界を全否定する。




上京を勧められたが幸か不幸か入会はせずに




大学進学で上京した。




ただ当時同じ高校の生徒で入会した人がいて、




10年ほど前、連絡が取れて話したことがある。




「お前は入会しなくて良かったよ。




おれは四国の責任者になったが、




中央からは毎日毎日献金献金、お金の話だけだった。




とうとう結婚もせずに今もアパートでひとり暮らしだよ」




と言った。




しかし君は天使が見えると言っていたじゃないかと聞いたら





「若い時だったから、そう感じたんだよ」と返ってきた。




その時の感受性によって真理が変わっていくのだ。




エビデンス(裏付け・証拠)がないから




信じることで真理を創っていく、




これが宗教の本質だと思っている。




コメント

このブログの人気の投稿

東京CPA会計学院校長

きびこ なう

きび なう