モカはちお なう
雨が続いたからかもしれないが、
はちおがこの1週間まったく姿を見せなかった。
スタッフのみんなも気にかけていたし、
意を決してお隣のM夫人に声をかけてみた。
はちおはM夫人の本家に地域猫として
数匹保護されているうちの一匹でモカと名付けられている。
そうとは知らず、
かってに「はちお」と名付けて去勢までしてしまった。
それが分かった後は愛人と本宅の心理に似て、
なにかと気を使う立場になっている。
M夫人によれば「家の中に入れてあるてですよ」
とのことでやはり雨が続いたから
外に出ないようにしてあったのだろう。
ところがその翌日、久々の好天気。
お昼過ぎ、静かな気配があって皆がざわめいたので、
どうしたときいたら
「来なはったです」
「はちお?」
「元気だった?」M夫人の以心伝心があったのか、
彼が来訪してくれた。
さっそく娘の膝に飛び乗って
チャオチュールを堪能していた。
彼は業務遂行上、
当事務所において多大な影響をもたらすのである。
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