チッチ事件2

各訪問先毎に 「チッチどうなりました?」と尋ねられる。 誌面が足りなくて端折ったので 夜の部分が書けなかった。 実は夕方大工さんが帰った後、 私も家族との食事を予約してあったので レストランに直行したが 意気消沈の私を見とがめて 「チッチの所へ行ってあげて」と言われ、 事務所に戻った。 しばらくして家族も気になったのだろう ドヤドヤやってきてあっちこっちで 「チッチ~チッチ~!」とやりだした。 すると応接室でやっていた長女が 「ニャーって聞こえたよ!」と叫んだ。 直感的に屋根裏だと思って 数か所天井ボードを外して 懐中電灯で探していたら、 女子トイレの穴を見ていた長女が 「チッチの耳が見える」と言い出した。 そこから、やれ水だの餌だのと 皆、勢い付いてその穴の周りで 「チッチおいで」の合唱になった。 総勢、スタッフが4名家族が 4 名でチッチを呼んだ。 結局そっとしておくと 自分から降りてくるだろうということになって 3 か所梯子をかけ、 降りやすくして、私だけ自宅から布団を持ってきて 一泊することになった。 ・・・で夜中、梯子から、 おっかなびっくり降りてきたチッチを 抱きとめて一件完...