チッチ事件




13日の土曜日、朝、出社してもチッチが来ない。




こんな日もあるので気にもせず部屋に入ったら




受付台にQネットの報告書が置いてあって




「室内センサーが作動したので




点検に訪問したが異常はありませんでした」と




書いてあった。




これもよくあることなので、気に留めなかったが、




仕事を始めたら「ニャー」と声がする。




「おう、来たか」とドアを開けたが姿が見えない。




戻ってしばらくするとまた




「ニャー」と確かに声がする。




おかしいと思って室内の壁に向かって




「チッチどこ?」と呼んでみると




どこかは分からないが「ニャー」と応える。




瞬間、書庫の壁の穴を思い出した。




十数年前、換気扇から迷い込んだ小鳥を




壁の間から救出した時にあけた穴が




もしもの時のためそのままにしてあったのだ。




「ここから壁の隙間に入った」そう確信したが、




どこにいるのかが分からない。




とりあえずその穴を大きく広げて懐中電灯で




照らしてみたがやはり分からない。




出社していたスタッフ総掛かりで天井板を開けたり、




天井裏に登って見たりしたけれど、




この暑さでむっとした熱気がこもっていて




到底長時間は無理である。




午後に入って鳴き声がなくなった。




焦って盆休み中の大工さんに無理を言って来て貰い、




気がついたら壁に45カ所の穴を開けて貰っていた。




夕方になったし、やるだけはやったからと




気持ちは定まって大工さんに帰ってもらった。




・・・で、どうなったか。




字数が埋まってしまったけれど、




チッチは今、横でカリカリ餌を食べています。




私の腕のひっかき傷もだいぶ目立たなくなりました。









コメント

このブログの人気の投稿

東京CPA会計学院校長

きびこ なう

きび なう