たぬ子
連休中、餌を食べていたたぬ子が
口を大きく開けてゲゲっと吐きそうにした。
これが何回か続いたので、
休日でも診療してくれる獣医さんを探したら、
以前、自宅に来ていたキジ猫「きなこ」がお世話になった
先生が休日診療をやっているとのことだった。
早速、連れて行ったが、
口の中が荒れていて歯茎が腫れているとのことだった。
直感的に猫エイズと白血病を思った。
フジオも白血病で亡くし、きなこもそうだった。
いずれも最後は数日間苦しみながら逝った。
他家で亡くなったスフィも白血病だったに違いない。
「この猫ちゃんも白血病の疑いは十分あります」
と先生が言ったので思い切って血液検査を頼んだ。
手際よくたぬ子の前足が剃られ、採血がなされたが、
その間たぬ子はおとなしく素直だった。
10分位して呼ばれたが、検査結果は陽性、白血病だった。
愕然としたが仕方がない。
生き物を飼うということはそういうことだ。
野良猫の寿命は3,4年らしい。
たぬ子は5~10歳ではないかと獣医さんは言った。
平均をとって勝手に7歳と決めたが、
この子も最後を看取ることになるのだろうか。
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