プーチン

 






プーチンはすっかり世界中から




嫌われ者の悪玉になってしまった。




けれどロシア国内では依然支持率は高いようだ。




今はどうか知らないが昔、




プロレス絶頂期の時代は必ず善玉と悪玉がいて




基本的に最初は悪玉が反則技を使って優勢となり、




観客が憎悪の頂点に達したとき




善玉が一発逆転して勝利する。




ほとんどの試合がそうであった。




ウクライナのゼレンスキー大統領が米国議会で




「真珠湾攻撃を思い出してほしい」と訴えたが




当時の米国はこの真珠湾奇襲攻撃で




第2次世界大戦に踏み切った。




日本は一気に卑怯者の悪玉になった。




それまで乗り気でなかった国民の気持ちが




一発逆転して欧州と太平洋での戦いに突入したのだ。




アフガン戦争は9.11の同時多発テロ、




湾岸戦争はイラクのクウェート侵攻、




イラク戦争はイラクの大量破壊兵器保有、




いずれも善玉と悪玉をはっきりさせてから




戦争を始めている。




命のやりとりをするからには




悪玉をはっきりさせておかないと相手を殺せない。




自分は善玉だと信じ込まないと人殺しはできない。




よくやったと周りも褒めてくれない。




そう思うと人間は一瞬の信念によって殺人者になれる。




よほど単純で残酷な生き物にちがいない。













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