高齢者のマナー
熊日新聞が朝5時過ぎないと届かないので
読めない時もあるが
日曜日は遅く出勤するので
日曜版の読書欄やコラムをゆっくり読める。
なかでも五木寛之の随筆「新・地図のない旅」は面白い。
7日は「ゴマメの歯ぎしり」と題して、
これからの男には甲斐性よりも
繊細さが求められる時代になったと嘆いている。
イタリヤ料理店でパスタを音を立ててすすったとき、
同席の若い編集者たちから大ブーイングが起きた。
「お蕎麦じゃないんですから」
「他のお客さんからジロジロ見られてます」と責められた。
これにはまったく同情する。
うちでも夕食の時、横に座って見ている家内から
「野菜をすわない!」
「お茶碗を口につけない!」
「一度に口にほおばらない!」
「40年間言ってきたでしょ」と言われる。
五木寛之先達も自分が老人ホームにでもお世話になったら、
たぶん、一日中絶えず叱られてばかりいるのかもしれない、
とおっしゃっている。
毎日せっせと働いて生活資金を稼いできた挙句が、
たかが音を立てて物を食べるばっかりに、
かくも人格破壊のごとく責められる昨今、
だから結婚できない男が増えるのよ。
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