のみの市
大輔は日曜にも点滴を受けて、
ともすれば走るくらいに元気になって帰ってきた。
もっとも腰を痛めているのでよろけながらではあるが、
ともかくも状態は落ち着いている。
昼からは農業公園でのみの市をやっていて、
凄い盛況だと聞いて家族に連れられて行ってきた。
確かに人出が多く、中にはテントでくつろぐ人たちもいた。
家内と三女はアンティークが好きで
菊池にあるフランスのアンティークの店によく行く。
2度ほど連れられて行ったことがあるが、
これいいでしょう?と感想を聞いてきたときは
慎重に応えないと大変なことになる。
もはや、あなたに聞いても無駄だろうけど、
と言う前提があっての問いかけではあるが、
気のない返事と受け取られると、
やっぱりそうよねと感受性のなさを再確認されてしまう。
今日は最後までしっかりついて行こうと思っていたが、
陶器のブースで一瞬ふらついて、
とうとう広場で待つことにした。
どうしてか彼女たちの買物に付き合うのは苦手である。
買物というより物色を楽しむことが性に合わないようだ。
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