国旗と国歌

 


最近、税理士が所属している



各地域の税理士会の総会で



国旗を掲げて国歌を斉唱する動きが出ている。




まだ熊本県の所属する南九州税理士会は



採用されていないが、どうも違和感がある。




私は若い頃自衛隊にいたので



当然のごとく祭日には事務所に国旗を掲げているが、



根拠法である



「国旗及び国歌に関する法」には



罰則規定もなく、



成立させた当時の小渕総理も



「義務付けることはないし今までと変わることもない」



と説明していた。




ところが公立校での入学式や卒業式で



「愛国心を育てる」



ということで強制する事例が起き、



最高裁もこれを違法ではないとしている。




国旗国歌について天皇陛下は



「それは強制がないのが望ましいですね」



と言われ



「スポーツではみんな心から国旗に向かい、



国歌を歌っている。これが望ましいと思う」



と語っておられる。




また小渕内閣の官房長官だった野中広務さんは



「起立しない者を処罰するなんて、



成立に尽力した者として残念。権力者のおごりだ」



と言っている。



まさにそのことが問題だと思う。




組織の長が国旗や国歌を通して



己の権威を高めようとする意図があったときに



その組織は硬直する。



戦前がそうであった。




おそらく陛下は昭和天皇の苦悩を感じておられて、



そんな発言があったと思う。




本当の愛国心は家族愛から出るものと思うし



国や組織は家族の集まりという意識がないと



無意味だし、むしろ危険だと思う。










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