まだまだ見えない恋
初めて猫の出没報告を聞いてから3週間たつ。
一日も絶やさず朝と夕、
キャットフードを倉庫の下に置いている。
そして、毎回、しっかりカラになっている。
以前フジ夫が使っていた
ステンレスの餌皿をきれいに洗って
餌を子猫対象の
一日80グラムの
半分40グラムずつ計量カップで入れている。
自分で見たのは黒キジの若い猫で、
ドアを開けた途端、
お隣の庭から西のお宅の裏道へと逃げて行った。
その翌日、総務の女性が
この猫ではと言って見せてくれた
シャメルがこれである。
彼女によると「おっさんねこです。近寄っても逃げず、
ごろんと寝そべっていました。右目のところが傷ついて、
きっとけんかしたのでしょう」とのことであった。
今のところ、白黒の子猫、黒キジの若猫、
そしてこの茶トラのおっさん猫の
三匹の存在が確認されている。
果たしてどの猫が餌を食べているのか、
それとも代わりばんこに食べているのか、
はたまた別の猫か、謎は謎を呼んでいるのである。
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